舞台「QuartZ-クォーツ-」(180714-16) #QZ_ST

☆NonSugarの栗野春香さんが出演する舞台「QuartZ-クォーツ-」を見てきました。
自分が見たのは土曜日曜月曜各2公演の計6公演です。
会場は下落合のTACCS1179
自分は中落合の聖母病院で生まれて記憶にないくらいの時にここらへんに住んでたんですよねw
まあ記憶がないくらいのときなので全く覚えていませんがw中井には祖父の家があったので子供の頃には良く行っていました。

とまあどうでもいい話は置いておいて舞台の話に戻りましょうw

今回、栗野さんはなんと!ヒロインなんです!!
最初に舞台に出た1年9ヶ月くらい前は「これしか出番ないのか。。。キツイな。。。」と思っていたのですが徐々に出番も増えていき今回はついにヒロインです!!
これは本当に嬉しいですね。

今回のこの舞台を主催(というのか良くわかりませんが)しているfragment edgeさんは「百合」をテーマにしているということで栗野さんがこれまでに出た舞台とはまた違った雰囲気になるんだろうなとは思っていて自分としては全くなじみのないテーマでもあるので少し不安にも感じていたんですよ。
「馴染めなかったら6回も見るのマジでキツいぞ。。。」とw
ただ前夜祭で「これまでとはちょっと違ってそれほど百合百合(そんな言い方じゃなかった気がするけどw)してる感じでもない」とも聞いていたので「どうかなー」と思いながら見たのですが、確かに見ていて「うわ!これは何なんだ。。。」という雰囲気ではなかったです(まあこれまでを見ていないので比較はできないのですが)。
それと時代背景というか世界観というか設定が剣で戦ったり、戦争であったり、女しかいないという世界であったりとSFに寄っていたのも自分の好みからすると入りやすかったなと思います。

それとストーリー的な面から見ても非常に自分は良かったなと思いました。
1回見ただけだとわかったようで全くわかってなかったことを3回くらい見て自分で理解したのですが、時間軸的に前後して進んでいる部分があるのとお姉ちゃん(サルマ=アルディバイン)が妹(シヴァ=アルディバイン)を好きだというのが1回目では後半にならないとわからないのでそれがわかった時点で前に記憶を戻すのはほぼ無理な気がするのが良かった(いいのか?w)ですね。
サルマが女王であった母を殺し、その罪をシヴァに被せてシヴァを追放したのは養子のネブラス=アルディバインが母に最も好かれていて母を殺さなければネブラスが次期女王になるのは確実でありシヴァを守りきれないと思ったこと(早い段階で母が死ねば自動的に実子であり姉であるサルマが王位を継承するのが普通であると思われる)とサルマはかなわない恋である以上シヴァと一緒にいるのは無理であると考えていたので物理的に離れるしかなかったことが重なった結果なのではないかと自分は思うのですが、これを1回でわかるのは自分には無理ですねw
その描き方もサルマが母を殺すのは冒頭のシーンなのですが、その前段階であるサルマがセツナ(栗野さんの役です)に「シヴァに愛されろ」と頼むシーンは舞台では結構話が進行してから出てくるのでまた複雑ですw

この舞台のお話の最大のポイントは上にも書いたように姉であるサルマが妹であるシヴァを好きであり、それが叶わぬ恋であるというところだと思います。
男は存在しないという設定なのですが、舞台となっている王国ジャウハラは同姓同士でも子供を作ることができるシステムを確立し、そのためだけに存在する「ブライダル・チルドレン」を作りました。
その「ブライダル・チルドレン」のうちの一人がセツナです。
セツナに会ったサルマはセツナがシヴァに愛されることによりセツナの中にシヴァを感じようという代替的な選択をします。
そこで上に書いたように母を殺してその罪をシヴァに被せ追放し、その後にセツナをシヴァにけしかけます(言い方が悪いw)。
信頼していた姉に裏切られて絶望していたシヴァは簡単に?セツナに恋をしてしまい姉サルマへの復讐を誓い前に進んでいくわけですが、そのシヴァの前にサルマが現われてセツナはサルマの元へ帰ってしまいます。
シヴァはまた絶望してどうにもならなくなってしまうわけですが、そのシヴァを救うのが今回唯一の男性(見た目は一番女の子っぽいw)の大神フリージアです。
しかしフリージアは殺されてしまうわけですが、シヴァはそこでは絶望することはなくジャウハラに乗り込んでネブラスを乗り越えサルマと対峙するところまで行き、最終的にサルマはシヴァに好きだという気持ちを打ち明けてしまいます。
最終的にシヴァとセツナは結ばれてまあハッピーエンド的な感じですね。
これだけ書くとなんか淡々としてますけど間にもちろん色々あるわけですw
ただ物語として不可欠なのはシヴァ・サルマ・ネブラス・セツナ・フリージアの5人なんだなというのは書いてみてわかりましたね。


では、いつもなんとなく書いてる一人ずつの感想でもw
たぶん全員は書きませんw


・セツナ(栗野春香)
まずは我らが栗野さんです。
今回はヒロインということでしたが、これまで見てきて演技に不安を感じたことが全くないので今回もそういう意味での不安は一切なかったです。
実際見ても非常に良かったですね。
栗野さんは始まるまでは「無理無理」「できないできない」みたいな感じでうるさいwのですが、いつも蓋を開けてみるとしっかり仕上げてくるのでこと舞台に関してはホントに尊敬できます。
セツナは感情の起伏があまりないのでそこらへんは演じやすかったのかそうじゃなかったのかどうなのかは気になりますね。
唯一シヴァと向かい合って座っているシーンで声を荒げて泣くシーンが感情の昂ぶりを感じられるシーンですかね。
あそこは照明の関係で涙が落ちるのが良くわかるので毎回ちゃんと涙を流しているのはわかりました。
千秋楽は号泣という感じだったので「あんなに泣いてちゃんとセリフいえるのかな?」と少し不安になりましたが、聞いてみたら「稽古ではだいたいいつもあれくらい泣いてた」と言っていて「泣けない」と言っていたのがもの凄く昔のことのように感じたし頼もしくなったなと思いましたね。
それから自分はセツナを凄くかわいいと思うし好きなのですが、それを本人にいったら「え?どこが?わたし嫌いなんだけど」と言われてしまいましたw
まあ当方は意外と冷たいくらいの方が好きなので栗野さんを好きでいられるみたいなところがあるのですが。。。そういうことじゃないかw
あとは相手が女性ではありますが押し倒して「子供が作れるんだよ」と言ってみたりとか、エクスカリバー()にびっくりしたりとか、「初めてだから優しくして。。。(だから「緊張する」だろw)」というセリフがあったり、赤ちゃんができたりと大変でしたねw
ツーチェキ撮る時に「初めてだから優しくしてって言って言って」って言ったら「緊張するだろ!」と楽しそうに返してくれたし、エクスカリバー()のネタをちりばめたツーチェキも撮ってくれたので良かった?ですw
こういう感じの話って普段全くしないですからねw凄く嫌がられても気まずいしw

ヲタク的な視点ではヒロインはやっぱり出番が多くて最高でした。
出番が多い方が偉いわけではないけど誰でも多くの出番を求めていると思います。
正直なところこんなところまで来るとは思ってなかったというか考えたこともなかったのですが、やはりここまで来たらいつか主役を見たいですね。

それからアフターイベントで胸キュン告白をやったのですが(たぶん普段なら拒絶してやらずに他に任せてしまう感じなんですけどヒロインだったのでそれはさすがに無理だったんでしょうw)、それもめちゃ良かったです。
司会をやっていた主役の柳瀬さんのアドリブにめちゃビックリして次の人が演じ始めても照れていたのが印象的でした。
他の演者のみんなと楽しそうにやってたので良かったですね。

この舞台はドキドキしてしまうのでまた出て欲しいですねw
もっと「百合百合」してればもっとドキドキできるかもしれませんしw


・シヴァ=アルディバイン(柳瀬晴日)
今回の主役の柳瀬さんです。
柳瀬さんは主催のfragment edge所属でキャストが発表された時に「主役をまたやれるのはチケットを買ってくれる人のおかげ」という趣旨のツイートをしていたのが印象的です。
そのときの印象が強くてなんというかキツめの人なのかなと思っていたのですが、知り合い曰く「普通にかわいい」とのことでした(自分は話をする機会がなかったので)。
今回の役は一人を除き全員女なわけですが、シヴァは見た目からもわかるようにどちらかと言えば男という感じの役です。
おそらく男っぽい役と女っぽい役が比較的明確に分かれているのが「あまり百合っぽくはない」という表現に繋がってるのかなと思います。
かなり男らしさを前面に出すシーンでもどこか女らしさが残っているのが果たして演技なのかそうなっちゃってるのかが良くわからないのですが、女が男の役を演じているわけではなく、女が女の役を演じているのでなんだかそれはそれで難しいなと思いました。
それと上で「栗野さんヒロインで凄いな。主役が見たい」と言ったけど主役の柳瀬さんを見ると「、、、これができるかな?さすがにかなり不安。。。」と思ってしまいましたね。
主役をやるだけでも大変だったと思うのですが、終演後に物販コーナーに来て自分で売ったりと自分の所属する劇団だというのもあるんでしょうけど感心してしまいましたね。


・サルマ=アルディバイン(さかいかな
妹のシヴァを愛してしまった姉であり王帝役のさかいさんです。
終盤のサルマがシヴァに追い詰められて言えないこと(シヴァを好きであること)を言ってくれと問い詰められ、そして言ってしまう、さらにその後の演技は圧巻です。
正直なところ「やりすぎなのではないか」と思ってしまったところもあるのですが、それだけ苦しんでいたというのが非常に良く伝わってくる場面だと思います。
あとQuartZの力がサルマに通じなかったのがサルマが元々シヴァを好きだったからというのも3回目くらいで気付きましたw


・大神フリージア(横川ユカ)
1回目を見終わったあとに「あーあの子可愛かったな」と思ってパンフを見たら「プラチナムプロダクション」と書いてあり「またプラチナムか。。。」と思いましたねw
とまあそういう話はいいのですが、今回唯一の男の役なんですw
男の役なんですが一番女の子で一番可愛らしくて一番一途なんです。
横川さんはあまり舞台に出たことがないみたいで(ちゃんとした役は初めてみたいなファンの方のツイートを見かけた)fragment edgeも初参加とのこと。
でもそんなことは全く感じさせなかったですね(千秋楽の死ぬ前は「うわ!頑張れ!」と思ったけどw)。
フリージアはシヴァのことを好きになって、シヴァがセツナのことを好きで自分の恋が実らないのをわかっていてもシヴァを追いかけ献身的になれるのはドルヲタとして見習わなければならないなと思いましたw
今回栗野さん以外で唯一ツーチェキを撮らせてもらったのも彼女です。
アフターイベントの胸キュン告白もめちゃめちゃ良かったです。
かなり気になる存在ですね。
しかし百合がテーマの舞台を見に行って男の子に興味が出てきてしまうとは思わなかったですねw


・イロナ(曽我部英理
イロナはセツナと同じブライダル・チルドレンでサルマのことが好きなのですがセツナの存在があり思うようにいかず全体として嫌な女的な描かれ方をしています。
ブライダル・チルドレンは結婚をするためだけに施設で育てられるという背景もあり、セツナのようにやや感情表現に薄いタイプが多そうな印象を持っていたのですがイロナはセツナとは真逆で情熱的だし、激情的ですね。
そしてめちゃめちゃいい女感を醸し出しています。
「ジャウハラトーキョー」のシーンもそうですが、歩き方など立ち居振る舞いが素晴らしいですね。衣装とおそらくヒールも高い靴を履いているのでスタイルもかなり良く見える(元が悪いということではないですよ。念のためw)のもいいですね。
セツナのことが嫌いなのは推せないですがw
でも最終的にサルマがシヴァに好きだといってしまいそれに絶望しているところへイロナが現われて「全てを肯定してあげる」というシーンは泣けます。
というか好き嫌いの話でまあまあ泣けたのが自分としてはビックリしました。結構泣いてる人多かったんじゃないかな。
曽我部さんともツーチェキを撮りたかったのですが枚数制限で色々大変だったので断念して栗野さんと曽我部さんで百合チェキを撮らせてもらいました。
ちなみに百合チェキというのは演者のうち2人を選んでそれっぽいツーショットチェキを撮ることなんですがこれが結構人気でなかなか当たらなくて撮れないんですよ(各公演10枚限定)w
しかもそれっぽい感じがよくわからないのでとにかく近づけるだけ近づいてくれということで撮ってみましたがまあまあいい感じに撮れたかなw
彼女もまた見てみたい存在ですね。


・カムイナ(桜羽萌子)
彼女に関してはまあなんといいますか「かわいいな」とw
話できなかったのであれが本人のキャラが少し出ているものなのか役作りなのか良くわかりませんでしたがかわいいキャラクターでしたね。
カムイナはシヴァが好きなのですがフリージアと正反対でそのことをまったく表に出せないタイプです。
自分はカムイナタイプなので結構共感して見てしまいましたね(泣)


・キョウヤ(最上みゆう)
彼女自身も元気な感じなのでキャラクターと役が結構合っていたかなという感じでしたね。
彼女は敵であるクリスタルセブンのヴォルコとカップル(つがい?)になるのですが、姉と妹感が凄かったですねw
でもヴォルコの方が受け身的な感じに描かれていたのは良かったですね。
あと彼女、チェキ会の時に自由すぎて「導線の邪魔になってるのでそんなところにいるな」と怒られていて笑いましたw


・ルプス(結城美優)
結城さん、前夜祭の時に思いっきりお腹を出してきたので「お腹に自信があるんだな」と思ったのですがスタイルめちゃいいですね。
自分はこういう感じの体つき(言い方がエロいw)は好きです。
演技的にはどうなんでしょう。自分はまあまあ違和感があったのですが、喋り方と声の感じに特徴がありすぎるのかな?


カニス(脇本美咲)
彼女は前夜祭でみた時に「うわーまあまあ苦手なタイプだなw」と思ったのですが、実際舞台に立ったところを見てみると衣装やスタイリングの雰囲気も良くていい感じでした。
演技もめちゃ良かったです。



そんな感じです。
まあこれまでに見た舞台どれもだいたい面白かったのですが今回も楽しかったです。
ちょっと長いかなと思ったけど実際にみたらそんなこともなく。
ただ椅子が粗末なので物理的に疲れましたw


栗野さんが次どんな舞台に出るのか楽しみです。